EUR・ローマエウル地区 ファシズム×建築 黒と白

イタリア・ファシズムの面影を見ることができる場所がローマにあることをご存知でしょうか?その場所は「白い街」とも呼ばれ、ファシズムの理想に沿って計画された街であり、ローマの中心からメトロに「揺さぶられ」ながら20分ほどで容易に行けるところなのです。その独特な景観は多くの映画監督を魅了し、舞台として数多くの映画に彩りを添えてきました (La dolce vita [甘い生活]、Roma città aperta [無防備都市]、l’ultimo bacio [最後のキス]、Il boom・・・等々)。

イタリアがファシズム政権下にあった30年代から、1942年に行われる予定だった万国博覧会[Esposizione Universale] 開催に向けて、イタリア文明を世界に示しつけるというスローガンを気に入ったムッソリーニの支援を受けながら、当時の才能ある建築家たちが結集しEUR地区の計画は始まります。EURはEsposizione Universale di Roma (ローマ万国博覧会) の略であり、以前は同じ理由でE42 [Esposizione ‘42] というさらに記号のような名前で呼ばれていました。(万博というと、今年2015年には5/1~10/31の間ミラノでイタリアらしい食をテーマとした万博がありますね!)

長引く第二次世界大戦の影響のため万博を行えなくなったこともあり、42年に途中で計画は中断され、建設途中の建物たちは放置される。戦後ファシズムを忘れ去りたいという風潮とともにファシズムを体現するその街も始めは忌み嫌われ、暗い過去の遺物となっていく。50年代に入りEUR再開発が決定される。未完成のままであった建物は完成まで運ばれ、インフラを整備することで人々が住めるような状態まで整えられます。完成した50年代の終わりごろから人々も住み着くようになり、住宅地やオフィスも増築されるようになります。この頃には人々の近代的な暮らしのイメージを体現する街に。そして60年のローマオリンピックの主な会場の一つとして指定され、誘致するための競技場なども新しく建てられます。

とこのように、ローマ中心部では古代ローマ、中世、ルネサンス、バロックといった歴史ある建築物がひしめいていて、なかなか街中では近代的な建物を目にする機会はありませんが、ここEURで は打って変わって近代的な建築をたくさん目にすることができるのです。ファシズムとの関連があったために戦後は一時嫌われましたが、無機質・幾何学的・白 を基調とする人工的な特徴で統一されているという差異はあるものの、ローマの中心部で見られる建築物と同じように巨大で現実離れしていて圧倒的という印象 を抱かせます。建築的観点からもとても興味深いのです。代表的な建築物をまとめましょう。

・Il Palazzo della Civiltà Italiana (colosseo quadrato):エウル地区を代表する建物で、「四角いコロッセオ」とも呼ばれる。

Il Palazzo dei Ricevimenti e dei Congressi

Il Palazzo dello Sport

・Il Nuovo Centro Congressi “La nuvola”

・Il Palazzo Mostra della Romanità

・Chiesa SS. Pietro e Paolo

EUR地区建築物マップ

またEURは緑であふれているというのも特徴です。人工的に作られた有名な池の周りでは、日本の東京都から寄贈された桜が春には咲き誇り、花見や日向ぼっこをする光景が見られる。池ではアヒルやカモがいたりカヌーの練習をしている人がいて、のびのびとした雰囲気です。

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