イタリア人の家

1998年7月、僕は一人Firenzeに到着します。大学で専攻しているイタリア語の語学力を向上させ、またホームステイをしてイタリア人の生活を肌身で感じたい、という目的でした。そのため、僕はFirenzeにある小規模な語学学校の一つ、Accademia del Giglioに通うことにしました。ホームステイ先は学校側で斡旋してくれました。

今回のテーマは、イタリア人の家です。日本とは違って、家の中でも常に土足の西洋人。そんなイメージしか持たなかった僕が、ホームステイ先等で目にしたイタリアの家庭の様子を今回は書きます。

集合住宅が多数派

イタリアでは、種類を問わず、集合住宅が圧倒的に多いです。というか、一軒家はほとんど見ません。都市の中心部は言うまでもなく、地方都市に行っても状況はほぼ変わりません。地方都市の、更に衛星都市に至ってようやく、でもたまに、一軒家が見える程度です。

集合住宅にも種類がありますが、イタリアのそれは、日本の感覚で言うところのアパート、市営住宅のような建物が多いです。23区等で見かける、いわゆるGated Comunity型マンションは見たことがありません。

内装

外観から今度は内観へと話題を移します。まず、日本とは違い、全て土足です。だから、特に雨の日は、入り口においてあるドアマットで、意識して、靴底の泥を落として中へ入ることがマナーとして欠かせません。

また、玄関のドアの鍵が非常に強固に作られています。鍵は概ね三回転以上させて、ロックを少なくとも三重にかけます。日常的にピッキングが多いので、家を守る意識は日本の比ではありません。

集合住宅型といえば、日本ではよく隣や上下の部屋との音漏れの問題が取りざたされます。この点では、日本の建物は質の善し悪しがはっきり分かれていて、家賃の安いアパートに住めば、隣のテレビの音がはっきり聞こえるのも当たり前、という感覚です。一方、イタリアではグレードの高低によらず、防音は非常に優れていると思います。僕は学生向けのアパートから郊外のマンションまで見てきましたが、そのいずれでも、隣の家の音や声が聞こえてきて気に障ることは皆無でした。

温度調節

日本では、夏(というか五月くらいから既に)飲食店などではエアコンがガンガン効いているのが当たり前です。一般家庭でも、エアコンは付いているのがスタンダードです。 この点、イタリアでは、飲食店によくこんな表示があります。

「温度調節してます。(Aria Condizionata)」

日本ではそれが当たり前なので態々知らせる間でもありませんが、イタリアでは、調節をしているお店としていないお店があるためか、売りの一つとしてそれをお客さんに知らせる必要があるのかな、と思います。因みに、この表示で言う「調節」とは、暑いのを涼しくしているという意味です。冬場に寒いのを温かくするのは、意味として含まれていません。

暖房

最後に、暖房について少しだけ紹介します。まず、イタリアの集合住宅では、セントラルヒーティングが構築されているのが一般的です。1998年にホームステイ先で教えてもらったのですが、Firenzeでは、9月から11月の間で市長が温度変化を観察した上で、セントラルヒーティングを市内で何月何日から稼働させるかを決定し、公表します。

セントラルヒーティングは、温水を、各家庭に設置されたチューブ内に循環させる仕組みです。イタリアの建物は、非常に断熱効果が高く作られているようで、これだけでも部屋の中は十分に暖かくなります。(時間は、、、少しかかりますが)

次回は、イタリア人の会話について書きます。また会いましょう。

ケン

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