イタリア人の会話がタフすぎる件

イタリア人の会話を聞いていると、特にイタリアにまだ慣れていない時期は、「え?ケンカ?でも結局笑ってる?」と驚いてしまいますよね。自分が会話に参加しているときは、困惑することもしばしばです。そこで今回は、イタリア人の会話でのタフさについて学び、必要以上に彼らに会話の主導権を握られないようにする作戦と心構えについて、考えてみます。

日本では、会話における「発言権」を重視し、今誰が話しているか、を意識しながら会話することが多いです。一方イタリアでは自分の考えを素直に話すことが尊重され、多少断りを入れさえすれば、自分の話したいことをいつ話しても許容されます。

つぎに、彼らは発言が重複することを怖がりません。それどころか、重複したときの対応方法も実は確立されています。まず元々話していた人は、自分の発言は続けながら他人の発言を同時に聞きます。それと比較した上で、それでもなお自分の主張を貫きたい場合は、声を大きくして「侵害されるのを防ぎ」ます。このとき、話すスピードも自然と上がります。

他者はどうするかというと、こちらも声を大きくしたりスピードを上げたりします。なおかつ、自分の言おうとすることのポイントをなるべく先に持ってきて、強調します。この状況がどのように落着するのかは、両者の社会的な力関係や性別、その他に基づいたその場の雰囲気で決まります。

自分の方へ発言権を引き寄せたければ、ジェスチャも必要です。例えば、手のひらを相手に向けて制止するようにしながら、「まぁ聞けって」等と付け加えます。また、相手にひとまず発言権を譲るときでも、話の内容に対する賛成・反対を、自分の表情やジェスチャ、言葉で示し続けます。

これと比べると、日本で良しとされる会話進行はとてもお行儀の良いものに見えてきます。私自身は、そのような進行の方が効率的で良いと思いますが、イタリアではそれは絶対に望めませんので、やむなく彼らの作法に一旦従うことにします。負けないようにするのは、大変です。もっとも、イタリアの、活発に意見が言い易い雰囲気は大好きです。

以上の考察結果からすると、イタリアでは以下のことが必要となると言えます。

  • 発言が重複しても、気にせず話を続けられるタフさが必要
  • 重複相手の内容も理解し、場合によっては潔く譲る
  • 発言を聞いているときも、賛成・反対、好き嫌いは、細かに伝え続ける
  • 「まぁ聞けって」「私の発言を一旦最後まで続けさせて!」など、会話の合間で使える表現を手持ちのカードとして沢山持っておく

語学力の上達ももちろん必要ですが、それ以外の会話文化・技術についても順応していかないと、いつまでたってもイタリア人に「ついつい」会話で押されてしまう癖は修正できないでしょう。みなさん、負けないように頑張っていきましょう。(了)

ケン

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