スリが怖い件

ミラノに住んでいる限りでは、気をつけるべき犯罪は頻度から考えるとスリが第一位です。今回は、誰もが気を付けたいスリの対策を考えてみます。

まず、発生状況を知る必要があります。例えば僕が目の当たりにした例は、ミラノ大学近くのカフェで、夕方時に店内の一番大きな部屋に3人の(いわゆる)ジプシーの少女が侵入してきて、ある男子学生のiPhoneを窃盗した、という経緯です。店内は20人近くの 客。少女らは各々紙を手にしています。紙には物乞いをする内容が書いてあるようです。しかし本当の目的は、その紙を相手に見せながら死角を作ることです。当該iPhoneもその死角に置いてあったようで、所有者が全く気付かないで持ち去られました。

なぜ彼が被害にあったのでしょう。当時、彼は周囲に注意が行き届いていませんでした。ヘッドホンをして自分のPCの画面に集中していたからです。また、彼の席からは部屋 の出入り口が見えませんでした。少女らの侵入に気付くのが一瞬遅れます。一方、他の客 (構成は、イタリア人と韓国人、その他欧米人)は被害がありませんでした。なお、iPhoneの被害に初めに気付いたのはイタリア人の女子学生でした。

次に、イタリアの現状をさらっと見てみます。カフェ、レストランといった飲食店は、日本のような「内と外」意識が存在しないイタリアにおいて、人の出入りはあまり注意が 払われません。だから、ジプシー少女窃盗団もフツーに入ってきます。一部店員はそうい う輩を見つけると追い払う場合も有りますが、それを当てに出来るものではありません。したがって、そのような雑多な状況では、常に注意を自分で払う他ありません。他方、一年で2万人以上が難民としてアフリカから(文字通り)流れ着き、ますます多人種化が強まる社会状況では、貧困層は増える一方です。

イタリア人は習慣として、トイレ・タバコで席を立つ際、周囲のなかで信用できそうな人に声をかけ、荷物を見てもらえるよう口頭で直接頼みます。日本ではそのようにするのを見たことがありませんが、ここでは日常です。

僕自身が実践しているのは、保護すべき対象物を常に最小限にすることです。テーブル上に細かいものを沢山出しておくと、全てに注意を払うことが出来ません。ある程度の大 きさのもので、個数は少なく。こうすれば、的を絞って防御することができます。また、人の出入りが雑多で激しいお店なら、警戒は高めにする必要があるでしょう。

イタリアは貧富の差が激しく、階級社会の実体を強く維持しています。移民系(アフリカ・アルバニア他)が傷害・殺害・窃盗を起こす度に、地元住民からはその受け入れをもうすべきではない、という声が高まります。このような混沌とした状況では、自分自身の防御を固める意識は欠かせません。

被害に遭うことなく、僕も皆さんも、それぞれの滞在目的を全うできるように願っています。(了)

ケン

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