スパゲッティ以外になにがあるのか

大学三年を修了後、一年休学をしてイタリアに語学留学をした僕は、その年の七月にローマに降り立ちます。

イタリアでの生活がそこから約五ヶ月続いたのですが、その中で、スパゲッティ以外に僕が見つけたものをこれから数回の記事に分けてご紹介します。大まかなテーマ分類としては、「イタリアの交通機関」「イタリア人の家」「イタリア人の会話」「イタリアの町のトイレ」「イタリアの学校教育」「イタリアとカトリック」です。

初回のテーマは、イタリアの交通機関です。

ティンブロ

イタリアには、日本と同様、鉄道(地下鉄含む)・バス・タクシーがあります。そのうち、使い勝手が大きく違うのは鉄道とバスです。その違いとは、自動改札がなく、そのために切符の検札は「ティンブロ」という”処理”が必要であることです。

ティンブロとは、旅行ガイドではよく、刻印と訳されています。具体的には、バスの場合、紙製の切符を購入後、乗車したバス車内に設置された専用機械に挿入し「ガチャン」と音がしたら刻印完了です。乗車日時が切符に刻印され、切符が発効します。

更に日本と違う点は、イタリアでは切符の有効期間は「刻印後60分」等と時間で区切られている点です。日本では、一回の乗車を終了するとそこで切符は失効しますので、イタリアの方が自由度の高い仕組みだと言えます。この有効時間は、町により異なりますが、概ね60分(例えばFirenze)から90分(例えばMilano)の間で決められています。

罰金

では、切符を持たずに乗車したり、又は切符をティンブロせずに(つまり発効処理を意図的にしないで)乗車していたらどうなるか。

バスの場合、抜き打ちで、バス会社の社員が路線の途中で乗り込んできて乗客一人一人に切符の検査を行います。もしその時、有効な切符を持っていなければ、通常料金(100円)の50倍の罰金を課せられます。(1998年、Firenze)

罰金は、町によっても違いますし、時代とともに変わりますが、いずれにしても50倍という数字は迫力があります。しかも、容赦なく徴収されます。

スト(ライキ)

イタリアにストライキが多いのは、もはや有名すぎて触れるまでもないと思いますが、でも少しだけ書きます。

日本と比べると、回数も多いですし、何より堂々とストライキを行います。つまり、日本のように、「ストライキ中ですので、ご不便をおかけいたしますが何卒ご理解を」的な態度は、乗務員からは一切見られません。労働者としての権利の行使なので、市民の側も、不便さを感じつつも、同時にそれを受け入れる姿勢も広まっています。

実施の前には、バスの場合、数週間前からバス停に張り紙が出され、新聞やテレビニュースでも事前告知がなされます。突発的に行われるものでもないので、例えば、天気予報を普段見ておいて雨が降りそうなら傘を持って外出する、というタイプの人なら特段困ることもないです。

2012年のイタリアでは

交通機関では、電車もバスも、電磁的に切符上で乗車情報を記録・管理する仕組みに変わっています。これに伴って、一部の地下鉄では、日本のような自動改札も導入されています。また、有効時間内であれば、バスが乗り放題なのに加えて、一度だけ地下鉄にも乗車する(2012, Milano)という使い方も可能です。慣れてくると、切符を最大限に使いこなしている感が自分で嬉しくなります。

もっとも、そういうのはRomaやMilanoといった町に限られます。なぜなら、地下鉄とバスが両方活躍しているのがその二都市だけだからです。Firenzeはバスが主役ですし、Veneziaに至ってはVaporettoという水上バスがあり、料金システムが全く異なります。

以上

ケン

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s